業界動向

東京電力エナジーパートナー電気料金見直し発表

東京電力エナジーパートナー社が、特別高圧・高圧需要家の料金メニュー(標準メニュー)見直しについて発表いたしました。
以下、WEBサイトへ掲載された前文を引用します。

ウクライナ情勢等に端を発した原材料価格高騰やLNGをはじめとした国際的な燃料供給不足、24年ぶりの円安等に直面しており、当社はもとより日本全体のエネルギーセキュリティ確保や電力の安定供給において危機的な状況と認識しております。
この世界的な資源価格の高騰に加え、電力の小売全面自由化に伴う東京エリアにおける競争環境激化による需要増減、電源調達構造の変化など、 2012年の特別高圧・高圧の料金改定時の前提から、情勢が大きく変わっております。
そのような厳しい環境下においても、安定的な電力供給を継続するためには、燃料価格・市場価格の高騰にともなう追加調達費用への対応にあわせ、追加調達を抑制する省エネ・節電対策が必要と考えております。
こうした状況を踏まえ、当社では、「特別高圧・高圧」のお客さまを対象とした電気料金を2023年4月より見直すことといたしました。
具体的には、従来の燃料費調整制度に加えて、市場価格の変動を調整する仕組みを新たに導入すること、標準メニュー単価の見直し等になります。
対象のお客さまにつきましては、今回の見直しによりご負担をおかけすることになりますが、高騰する燃料費用や取引所調達等の費用すべてをお客さまに転嫁することはできないため、柏崎刈羽原子力発電所の一部稼働を織り込むとことで費用の圧縮を図ることといたしました。
あわせて、今冬およびその先も見据えた省エネ・節電施策(節電促進プラン・機器更新支援等)をご用意させていただき、お客さまのご負担を軽減すべく、最大限取り組んでまいりますので、何卒ご理解をいただきますようお願い申し上げます。

引用:東京電力エナジーパートナー

電気料金の見直しについては2023年4月1日から実施とされており、変更される主な内容は以下の通りです。
・従来の燃料費調整制度に市場価格の変動を調整する仕組みを新たに導入
・標準メニュー単価の見直し
・託送レベニューキャップ制度導入等の託送料金の見直しの反映

燃料調整費へ市場価格の調整項を加えることにより、現状においては実質の値上げとなります。
東京電力エナジーパートナーのWEBサイトへ掲載された図を引用いたします。

引用:東京電力エナジーパートナー

この見直しにより当初変動となる料金単価は以下の通りです。

引用:東京電力エナジーパートナー

また、今回の見直しにおいては、標準メニューの単価も見直しとなることから、多くの高圧ユーザーにおいては、益々のエネルギーマネジメント施策が求められる事と思われます。

引用:東京電力エナジーパートナー

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