不快指数を基準に空調機の省エネ運転をおこなうエネルギーマネジメントシステム
アクシー株式会社が2022年に市場投入した「AXeee-ls（アクシールズ）」は、空調機への省エネ制御基準を「不快指数」として自動制御を行うエネルギーマネジメントシステムです。
デマンドコントロール機能も持っているので、デマンドマネジメントシステムとしても取り扱うことが出来ます。
現時点では、クラウドサービスなどのサーバー構築には及んでおらず、現地使用者が主装置のタッチパネルで操作を行うか、あるいは専用のソフトウェアを用いて、外部よりアクセスするかの2択で運用が可能となります。
現地でのシステム構成は機器間通信をRS485無線で飛ばすことで、配線の手間を避け工事コストを下げています。
当社（システムアートテクニカ株式会社）では、モバイル回線を用いたWEBメンテナンス対応により、「AXeee-ls（アクシールズ）」より得られるデータに基づいた設定チューニングを実施し、継続的に省エネ設定の見直し及び目標デマンド設定を、お客様と共に見直してまいります。
「AXeee-ls（アクシールズ）」の主な特徴
遠隔監視・遠隔操作
パソコンやタブレットで遠隔デマンド監視、遠隔操作、データ収集ができる別売の「ＬＡＮモニタ」「GP-Viewer」ソフトを使えば、プライベートネットワーク内のパソコンやモバイル通信環境があるタブレットで、遠隔監視・遠隔操作やデータ分析ができます。
運転状況の常時監視
エアコン運転電流を計測し、空調設備の運転状況を常時監視します。
ログ・データーをＵＳＢメモリまたはＳＤカードに長期間保存します。
デマンド表示器を4ヶ所まで設置
ＬＡＮ回線を利用して、複数箇所でデマンド監視ができるネットワークの各所にエアコン制御拡張出力装置ほか、デマンド表示器を４ヶ所まで設置できます。
デマンド表示器にはブザー付タワーライトをＵＳＢケーブルで接続できます。
レポート形式でデータを保存
数年分のデマンドデータや制御データなどを日報、月報、年報形式で保存します。
デマンドデータだけでなくＣＨ毎の抑制制御出力時間などをＵＳＢメモリに長期間保存します。
「AXeee-ls（アクシールズ）」の省エネ制御
「AXeee-ls（アクシールズ）」では、季節別に応じた設定に加えて不快指数で設定した範囲内で空調機への省エネ指令を与えて運転させることが出来ます。
空調室外機を１台毎に稼働監視して適切な制御と正確な電力を測定するという点においては、一方的な制御出力である一般的なデマンドコントローラとは、まったく別の視点における制御装置であり、空調機1台ごとに省エネ制御量を設定していく事が出来る、空調機専用のエネルギーマネジメントシステムになります。
快適（＝不快指数応動）セーブ節電機能
常時、外気の温度と湿度を計測し、そのデータよる不快指数に応じて目標電力をあらかじめ設定した範囲内で自動的に変更する機能。この機能で、空調能力に余裕がある施設ではエアコンの無駄な運転を確実に防いで節電を図れます。
（特許登録第6443947号を採用して開発）
システム構成
「AXeee-ls（アクシールズ）」は主装置となる省エネ制御装置本体から、各空調機までの信号を、RS485無線を活用することで、工事の簡略化をしております。
使用している周波数帯は920MHz帯のマルチポップ式を採用し、設置場所が入り組んだ状況になりがちな、空調省エネシステムとしては、より電波が届きやすいプラチナバンド帯を使用しています。
注記
・標準品のシリアル通信可能距離は50mです。それ以上の場合はオプションの通信アダプタが必要です。
・分割型CTパルスセンサは、関西・中部・北陸電力管内は時限同期機能があるオージーテック製をご使用下さい。
他の地域では、豊光社製分割型CTパルスセンサをご使用下さい。
・環境センサは、節電制御に大きな影響がありますので、必ず直射日光や雨が当たらず風通しの良い場所に設置して下さい。
エネルギーマネジメント機能
Axeee-ls では、エネルギーマネジメント機能を搭載し、PCやモバイル端末で現在の使用電力量・削減電力量をモニタリング、現在の導入効果をリアルタイムに閲覧可能です。
日報・月報のレポートや、月毎の削減電力量をレポート出力し定期報告書での取り組み状況に利用する事が出来ます。
・年度のエネルギー使用量が1,500kI以上の事業者は、エネルギーの使用状況等を定期報告しなければならない。この報告に基づき、国は取組状況を評価。
・評価基準の1つは、エネルギー消費原単位の年平均1%以上改善。工場等判断基準(経産大臣 告示)を勘案して取組が著しく不十分であれば、国による指導や立入検査、合理化計画作成指示、公表、命令、罰金が課される。
導入事例
設置要件について
建物の仕様や屋根面積、建物築年数、積雪、塩害の有無など一定の基準を満たす必要があります。
途中解約について
月額サービスは契約期間は5年~7年となり、基本的に中途解約ができません。
契約更新時での残債買取を除き、解約する場合は、違約金が発生いたします。